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冒頭、1970年代から必要にせまられて移動サービスが始められた経緯などについて説明、運送法80条第1項の壁がニーズの割りに一般化していかないことなどを指摘しながらも、移動サービスは生活の権利として必要なサービスであることを強調。また、構造改革特区においても各県の発想で決めるべきなのに国土交通省の通達によって、その枠内でやれと言うのはおかしい、特区とどう連携するのかが重要になってくる、とも。国土交通省の動きとして、ガイドラインの策定時期は未定、個別のテーマで方向性を調整中、介護保険との関係で厚生労働省とも調整している段階。ガイドラインが決められる前に「こうあって欲しい」と国土交通省に対してパブリックコメントとして発言していただきたい。また、議員としてキチンと交渉していきたい。との力強い言葉をいただきました。
「国土交通省のガイドラインの意味とその対応について」
パワーポイント(26頁)でわかりやすく説明されました。以下ポイント。
(おわりに)
構造改革特区の取り組みでは、我々が市民として自分たちの地域や社会をどのようにしたいか、その想いと実力を試されることになります。みなさんの一人ひとりの広い視野からの取り組みを期待します。
質問:特区をとった場合、通達の枠内で活動しなければならないのか?
回答:(岡崎氏)移動サービスに関しては枠内でやるようになるだろう、本当はこんなことをやりたいという発想でやらなければならない事ではあるが、生活の権利として自治体に対して働きかけが重要。
質問:移動サービスに関して歯がゆい思いを抱いている。予約なしで利用できる団体など全国の状況を教えて欲しい。
回答:(鬼塚氏)全国的な状況は把握していないが、人も車も空けておく必要がありNPOだけで解決するのは難しいと思う。面白いテーマだし、一緒に考えたい。事業モデルの考え方であるのでサービスに対する対価の棲み分けがあっても良いのではないかと考えるが・・。
質問:時間預託でサービスを行っているが、利用者も増えている。高齢者が高齢者を助けている。ガイドラインと聞くと何か悪いことしているみたいに錯覚してしまう、なぜガイドラインというものが出てきたのか教えて欲しい。
回答:(鬼塚氏)2000年の介護保険以降浮上してきた。タクシー業界からの圧力があり、国土交通省はガイドラインを作っているが、現場を知っている人が作ったものではない。ガイドラインを無視するか、ガイドラインに沿って努力するか、ハードルを低くしてやるのか。ルールや秩序は必要だが、安全で安心な状況をきっちり担保できるようにするためにどうするかが重要。あんまり恐がることはない。
(岡崎氏)パブリックコメントを求められる時期がある、形式をとることも重要。
質問:宮城県内の社協が移動サービスを実施している割合はかなり多い。都市部での社協との連携やどんな考え方を持っているか教えて欲しい。
回答:(鬼塚氏)東京の状況は全部はわからない。しかし社協は人・物・金があるので実施するのは簡単。全国2500団体で実施していると言われているがそのほとんどは社協がおこなっているといっていい。NPOは増えているが実態把握できていない。社協の対応、力の入れ方はバラバラだが、社協は地域のNPOを育てていくようなところであって欲しい。
(社協担当者)NPO側から社協を利用するようにしてもらいたい、また協働できるようにしていきたい。
○その他:オレンジナンバーについて
自由に活動できるように、岡崎氏に対する期待
※みなさまから寄せられた意見をまとめて、移動ネットみやぎとして要望書を提出する予定です。
シンシンと降り積もる雪景色を眺めながら、おばちゃん、おじちゃんの心のこもった手作りの料理、(ししゃものから揚げ・きんぴらごぼう・煮物・春雨サラダ・にらまんじゅう・おむすびなど)懐かしい「おふくろの味」に舌鼓を打ちながらの懇親会はとってもあったかい雰囲気で盛り上がりました。宴もたけなわ、ひとりづつ自己紹介。みなさんの活動状況や活動に寄せる想いなどにお互い耳を傾け、ネットワークの絆を一層強めることができました。意見交換会だけで帰られたかた、懇親会に参加されたかた、本当にお疲れさまでした。
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